元気玉(2)忘れられないこと

(続きといっちゃあれですが、ボランティアでのある出来事を
忘れないうちに書き留めておきます)

その日、ホテルの避難所に行くことになった。
ここには二回目だったから、あれなのか、
子供達が覚えてくれてて、
「あ!たたみだ!」って、言ってくれた\(^o^)/

(このホテルは、原発近くの町から避難している方々がいる。
一応、避難者用の部屋が一部屋と、お土産コーナーの隣のおもちゃコーナーが
あり、
子供達はそこで遊んでいる。一般の人も通るので、ボール遊びや騒ぐの禁止。
すぐにホテルの人に注意される。外も車道で危険だし、周りに遊べるような
ところはない。
パソコンがあり、そこでずっとゲームをしてたり、DSを持ってきて遊んでたり
するのも、仕方ない。
お年寄りの方とも喋って、近くのセブンでも一キロあって歩くのはキツイ、そ
んな環境。)

ホテルの人から突然、
「今日、千葉から高校生が30人くらい、避難者の方々のお話を聞きに来るの
ですが、子供達とも交流がしたいようなので、よろしくです」
的なことを言われる。

もーすぐ来るので!!!みたいな。

しかもここに。遊んでるのに〜

とりあえずよくわかんなくて、
避難している町の大人の方が数名きた。

お話を聞くと、
「今、買い物に行くところだったんだけども、ホテルの人に呼び止められて
なあ。
なんか千葉から高校生?が来るからお話してほしい?みたいな、すぐ終わる
から、と言われて、きたんだけどもね」

とかwww

なんだそれ。

後からきた避難者の方もこのことを聞いてない人がいて、

あるお父さんは
「俺たちを何だと思っているんだ。そんなやつらに話す気にもならん」
と呆れた様子だった。

子供達と遊んでいると、その団体がやってきた。
しかもかなり遅れて。
それにも関わらず、ご飯を食べてからお話だと!!!

そしていきなりズラズラとこの部屋にやってきた。
子供達は知ってる子もいたし、知らなかった子もいたから、
怖がってる子や恥ずかしがってる子もいた。

一緒に遊んでいた しゅり(8)とあーちゃん(7)は、
不安だったのかなんなのか、おんぶをねだる。

私も不信感をいだきつつ、子ども達を安心させるためにおんぶしながら、
「大丈夫だよ〜」と笑っていた。

団体さんは、高校生だけでなく、大人も結構いた。
ホテルの人は
せっかく千葉から来たので、ぜひ震災の体験のお話をしていただきたい。と。

避難している住民の方、数人、そして子ども、しゅりは私の膝の上に、
あーちゃんは私の隣に座って、
年上のたいがとなおやはパソコンでひたすらゲームをしていた。
他の子は別の場所に。
町長でもある、あーちゃんのおじいちゃんが震災当時の状況を話し始める。

すごく淡々と喋っている。そりゃお話でなんとなくはこんな感じだったんだ
ろーなーとは思ったけど、
やっぱイメージは湧かない。
それを聞いているのかわからないけど、子ども達は平気なのかな?とか、
心の中で何を思っているのか、不安なんだろうか、思い出しているのか、
そればかり、頭の中でいっぱいだった。
しゅりとあーちゃんは私の腕を握っていた。

途中であーちゃんは、おじいちゃんの話に付け加えて
「本当はね、あーちゃんとおばあちゃんだけ、自衛隊の車に先に乗ったの。
他の人は後で車できたんだよ。」
「皆バラバラだったけど、今は一緒だから大丈夫だよ」
と、コショコショ話で教えてくれる。

私はどう反応すればいいかわかんなくて、うなずいてるだけだった。

その話の途中、突然、一斉に緊急地震速報がなり、地震が起きる。
タイミングwww

そんなに揺れなかったし、
皆、思ったより平然だった。それより携帯の音にびびる。
子どもも慣れたのか、平気そうだった。
そして再び話に戻る。

話が長くて、子どもも退屈してきたっぽかったから、
すごく気まずかったけど、
「お外出る??」って聞いたらうんって言って。
じゃあ出ようって!
結局途中で出て行った。
(本当はその前から出たかったんだけどねぇ)

別に子ども達は大丈夫そうだったけど、話長いね〜って。。。

そのあとは、高校生からの質問とか答えて〜みたいな感じでやって
たっぽい。
話聞いてなかったからわかんないけど。

たいがとなおやが、部屋の奥に取り残されてて、外出るにも出られ
ない状況だった。
ゲームしてるっていっても、絶対、気まずい、、、、。
私は何度か呼びに行こうとしたけど、さすがに無理だった。はああー。

先生っぽい人は写真をとってたり。
いったい写真をとって何がわかるというんだろ。

話が終わり、結局すぐ団体は帰っていった。
子どもがいる意味ww

少し、高校生に話を聞いたところ、
歌舞伎を見に来たそうで(そういう団体みたいな?)んで、ついで
なのかなんなのか、ここに寄ってみたらしい。
ついでじゃないとしても、
ついでだと思っても仕方ないでしょううう。

そんなの、いい気持ちで交流できるわけないでしょう!!!

そして、寄せ書きの垂れ幕ももらって部屋に飾ってあるけど、
そんなの読まないよね、町の方々。
頑張れって、、、、

第三者の立場から見て、本当に一言申したくなった。

町長さんは最後に高校生達に
「…絶対に忘れないでほしい」と伝えていた。
町長さんは、町長として、伝えたかったことがあったんだろうと
思う。

私も話を聞かないよりかは、聞いたほうが、絶対高校生のためにも
なると思うし

それはよかったんだろうけど、
対応が…もうちょっと考えてほしいよ。

ホテルの人も、少し考えればわかるんじゃないのかな。
どういう気持ちになるか。

そして、私も、もしここにいなかったら、ボランティアをしていな
かったら
こういうことを平気でしていたのかもしれない。

難しい。

「お前らのせいで、原発があるんだ。そのせいで、町を失ったんだ」

と、怒りたくならないのだろうか。
(まあ、怒っても仕方ないしね)
「俺たちの扱いはその程度なんだ」と、言うお父さん。

ずっとこんな扱いをされて、過ごしていかなきゃいけないんだろうか。

何も言えない状況。

あーちゃんは突然、言う。
「○ちゃん戻ってこないのかな」
「○ちゃんって?」
「この間、別のとこに行っちゃったの。お姉ちゃんみたいだったの。
私、まだお姉ちゃんに甘えたいよ。

あーちゃんもね、もしかしたら、別のところに行くかもしれないの。
いつ行くかも、どこに行くかもわからないの。」

すごく不安そうだった。

ここのホテルの子ども達は特に皆仲良しだから、
仲良くなっても離ればなれになっちゃう状況。
切ない。

すごく切ない。

私はできる限り、甘えさせてあげた。
おんぶもいっぱいした。
手を繋いで歩いた。

お別れをする時、
しゅりに、「実は今日最後なんだ。もう、東京に帰らなきゃいけ
ないんだ。」と言った。
しゅりはクールでふーんって感じだったけど
「…一年間くらいいてくれたらいいのに!」
と、言って、実はすごく寂しいんだろうと思った。

私も寂しくて何も返せなかった。
最後に写真を撮った!
しゅりを一人残し、私たちは去る時間になった。
他の皆はお出かけに行ってしまって、しゅり一人だった。

それはすごく寂しかったけど、
しゅりは強がりだからすごくクールにバイバイって。
(早く行けよ的なw)

そんで、バイバイして、
出口に歩いてると、
振り返ったら

しゅりが部屋を出て来て、ずっとバイバイしてた。大きな声は
出せないから無言で。
手を振るだけ。

バイバイ。

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